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【特集】型破りな大学紹介映像シリーズ①
2015年09月11日
どういう紹介映像をつくれば若者に刺さるのか。
そんな悩みを抱えている大学の広報担当の方へ贈る【型破りな大学紹介映像シリーズ】第一弾!
今回は、外国人留学生の誘致を目的とした型破りな大学映像をご紹介していきます。
ターゲットは外国人留学生。型破りな大学紹介映像
慶應大学
最初に紹介するのは2012年12月に公開された慶應義塾大学の映像です。「留学を考えている外国人」をターゲットに、施設、学部、立地紹介などは一切なく「旅」を思わせるような映像がテンポ良く、スタイリッシュにまとめられています。
ターゲットとなる外国の若者たちが思い描く「日本のイメージ」を網羅し、慶應大学への誘致というよりは、まずは「日本に興味を持ってもらう」そのきっかけを慶應大学が作るといった意思が感じれる演出がされています。結果としてカンヌ国際映画祭にノミネートもされ、国外からの評価も高い映像作品となっています。
熊本大学
慶應大学と同様に、「留学を考えている外国人」をターゲットにしつつも、切り口の異なる映像を公開しているのが熊本大学です。
こちらの映像では、大学での生活風景と熊本の観光スポットを組み合わせた映像になっており留学後のイメージができるようなっています。映像のバックに流れる様々な国籍の留学生インタビューは、見知らぬ土地へ行く外国人たちの不安を和らげ、背中を押してくれるはずです。
ターゲットにどうすれば刺さるのかを考える
同じ大学紹介映像でも、目的が違えば切り口も変わります。
慶應大学の映像では「日本に興味をもってもらう」というところから留学生全体の分母を増やそうとしているのに対して、熊本大学の映像は熊本大学への誘致を目的としています。
切り口の異なるふたつの映像に共通しているのは、どちらもいわゆる外国人の持つ「日本」のイメージを映像に取り入れていることです。日本への留学を考えている外国人の多くは、日本の文化が好きであったり、日本になにかしらの魅力を感じている人たちのはず。そういった若者に対して、美しい日本の風景や文化の映像を使用することで映像への没入感を高め、映像を見てもらうためのきっかけとしています。
まとめ
どちらの映像もターゲットに対して「何を」「どうやって」「どうして」伝えるのか、という部分がよく考えられ映像に落とし込まれた映像でした。大学紹介映像を制作する際には、「誰に」「何を」「どうやって」「どうして」伝えるのかを明確にすることで、これまでとは違った切り口が見つけられるかもしれません。