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ECサイト運営者こそ動画を活用すべき! 売上をアップして、クレームも減らせる動画活用のポイント
2015年09月03日
昨年辺りからECサイトでの動画活用も増えてきています。ECサイトの運営者であれば今こそ動画を活用して自社の売上げアップ、クレーム削減に動画を導入すべき!今回はECサイトにおける動画活用の成功事例と導入のコツをまとめました!
動画の効果
動画を使ったECサイトの成功事例として有名なのがZapposです。
2009年、EC動画黎明期から積極的に動画を取り入れています。その数およそ20万以上。その効果は実質的な数字として以下のような実績を残しています。
・商品の購入率の向上、動画のない商品と較べて約6%〜30%アップ
・売上の向上、平均20〜40%アップ
・返品率を改善、動画導入前より24%返品率が減少
動画があるだけで、圧倒的な効果が現れるのがわかりますね!
それでは、実際にどうやって動画を活用すればいいのかを見て行きましょう。
顧客に効く!3つの活用方法
1. 商品紹介
ただ商品を紹介すればいいというものではありません。商品紹介にもコツがあります。
まずは、商品紹介の3つのパターンを解説します。
・テレビショピング形式
テレビ番組のようにエンターテイメントとして見せる方法です。様々な種類の商品を扱っていて、予算がある場合にオススメです。
【参考】楽天スーパーTV
楽天が仕掛けるテレビ番組風の商品紹介サイトです。・商品レビュー形式
実際に商品を使ってその使用感や、細かな特徴、人が使ってみてどう見えるのかなどを紹介していきます。また、その商品が、動画でこそ生きる商品かどうかというのもポイントです。動画の強みは「音・動き・雰囲気」を伝えられることにあります。例えば、中古品の場合は、実際の使用感や使い心地、商品状態、不動産の物件などの場合は、周辺環境、部屋の雰囲気など詳細に説明しておくことで売上げアップ、クレーム削減につながります。
【参考】ぴあの屋ドットコム
商品が中古品ピアノということで、商品の「音」「実際の状態」といった顧客が気にするポイントを動画で説明することでその不安を解消。年商一億を売り上げています。実際の動画はサイト下部にあるメニュー「ピアノのお話」項目の「ピアノ動画ギャラリー」のリンクから確認できます。2. ユーザーサポート
動画の活用方法は見込み客向けばかりではありません。購入後の顧客に対しても有効な使い方があります。それが使い方やサービス説明のマニュアル動画です。
【参考】サンワサプライ
例えば、車載用iPad取付けホルダーの動画では、ダッシュボードへの取り付け方や、変化できる角度、縦にした時のイメージなど、文章では伝えられない「動き」をメインに、短かくまとめて見せています。
【参考】靴の手入れ方法 コロンブス株式会社(YouTubeチャンネル)
動画の数は26本と少ないですが、多いもので20万回以上再生されています。
3. ユーザーレビュー
海外ではHAUL VIDEO(ホールまたはハウルビデオ)と呼ばれている動画形式です。ユーザーが商品の使い勝手や使用感などをレポートしています。日本でも人気のYoutuberなどが企業とタイアップして商品紹介の動画をアップしています。
【参考】カズチャンネル
ジャパネットタカタのような特徴のあるしゃべりで商品を紹介しています。
目的に応じて使い分け!動画の見せ方・タイミング
動画の内容以外にも、それをどのタイミングでどのように見せていくのかが動画を活用する上で重要な要素の一つとなっています。
【参考】カメラのキタムラ
キタムラでは、商品の説明を動画に任せることで、商品ページの構成をスッキリさせ見やすくシンプルなサイト構成にすることに成功しました。動画をあえて小さく隅に表示することで、商品に詳しい指名買い客の邪魔にならないように配慮しています。逆に商品知識が乏しい顧客に関しては、動画で説明を行うことで、店頭で行う説明と同じレベルのサービス提供を実現しているのです。
【参考】ドクターシーラボ
こちらは使い方のマニュアル動画です。動画は、実際の商品詳細ページに入り、ある程度スクロールしてから現れます。この配置が絶妙で、例えトップページに動画があったとしても、まだ気持ちが購入に傾いていない状態では、購入には結びつきません。しかし、その商品に対して十分興味を持ってページを読み進めた人は、購入意欲の高い見込み客です。そのような人への最後のひと押しとして購入前に気になる点をよりわかりやすく伝えるために動画を活用しています。この他に、ライトユーザーや新規向けに、一般的なメイクや洗顔のやり方のコツを紹介した動画も掲載しています。こちらは多いもので15万回以上のアクセスがあります。
まとめ
ECサイト運営者こそ動画を導入すべき理由と、その具体的な活用方法、いかがでしたでしょうか。
まずは手始めにスマホや家庭用のビデオカメラでの撮影でも十分かと思います。しかし、企業であれば、顧客との信頼関係が重要になります。いかにも手作り感溢れる動画は顧客に不信感を与えてしまう場合もあります。
もしも、信頼感を重視するのであれば、プロに頼み、クオリティや構成のしっかりとした映像を提供した方が、より顧客に安心感を与えることができるでしょう。もちろん、スピード重視のスマホ動画でも十分効果を発揮することもあるでしょう。
何に重きを置くか、目的に応じて使い分けてみてください。これからEC動画を展開しようとしている人たちのヒントになれば幸いです。