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映像は作った!でもその後は?ターゲットメディアフォーラムで見つけた効果的な掲載メディア 4ケース【後編】
2015年08月12日
前回に引き続き、先日行われたターゲットメディアフォーラムの情報を交え、ケース別のメディア展開方法をお届けします。
ケース3.特定のターゲットにアプローチしたい
ターゲットの性別や年齢、はたまた利用する時期・場所が決まっている場合など、ある程度ターゲットが絞り込まれた商品・サービスを扱っている場合には、そのターゲットに特化したメディアを利用するのも、効果的なアプローチ方法のひとつです。
アットリンクビジョン
今回のターゲットメディアフォーラムでも特定対象をターゲットにしたメディアがありました。それが、アットリンクビジョンです。このサービスは産婦人科の待合室で流すお知らせ用モニターの中に、広告用のCMや紹介映像を流せるサービスです。
http://www.kobeoffshore.com/products/vision.html
全国165施設の設置モニターに対して放映でき、2015年5月の調査では約25万人が視聴、医療現場で放映されているという点も、視聴者にとって信頼感につながるプラス要素となっています。放送地域を限定しての配信も可能で、柔軟に相談に乗ってくれるとのお話でした。放映後のアンケートでは、3割以上の人がおむつ購入の判断要因にアットリンクビジョンのCMを挙げたという調査結果も出ています。
アットリンクビジョンのような特化型メディアは、ネットで探すと他にも出てきます。一例を挙げると、「タクシーエム」や、ヤマダ電気の「Y-VISION」なども特化型メディアのひとつです。
タクシーエム
タクシーエムはその名の通り、タクシー内で流す動画広告です。追跡Beaconと連動することで、「どこからどこまで乗ったお客がどの動画広告を見たのか」をデータとして取得することが特徴です。
音楽番組や大人にも物怖じしない子供として、人気のハナちゃん出演『グとハナはおともだち』などを配信中です。
Y-VISION
Y-VISIONはヤマダ電機に設置してある売り物のモニターを有効活用して、来店者に対して、CMを放映するというサービスです。特に中高年が多く訪れるお店のため、その世代にアプローチしたい場合には有効かもしれません。
ケース4.特定地域に対してアプローチしたい。
人の属性ではなく、地域や場所で絞り込んで多くの人にアプローチしたい場合は、電車内の電車内ビジョン広告がおすすめです。
電車内ビジョン広告というのは、車内の電子案内の合間に流れるCMのことです。筆者もよく電車移動していますが、電車の中はすることがなくて暇を持て余しがち。電車内ビジョンが流れているとついつい見てしまいます。そんな自分の経験から、意外と見ている人も多いのではないかと思い調べてみたら、バッチリな資料がありました。
関東交通広告協議会のレポートによると、電車内ビジョン広告(車内ビジョン)の視認率は75.7%となり、中づり(69.7%)やドア横ポスター(53.2%)、まど上(52.9%)などと比較しても非常に高い視認率を誇っています。さらに広告を見た人のうち、調査対象広告について、「購入したいと思った」「どちらかといえば購入したいと思った」「広告を見てすでに購入した」人の割合を調査した「購入意向喚起度」では、電車内ビジョン広告が53.2%で電車内メディアのトップを獲得。
このように電車内ビジョン広告は、視聴率、広告到達率、広告関心度、購入意向喚起度の全てにおいて、非常に高い効果を示しています。「でも、電車の広告なんて簡単には手が出せないほど高いんじゃないか・・・!?」そう思っている人もいるかと思います。これが、実はそこまで高くないのです。
もちろん、放映する時間帯や番組、沿線によって金額は変わってきます。人気の山手線で流そうと思ったら数百万からの話になりますが、それほどでもない特定路線なら、十数万円からの放映が可能です。今回のターゲットメディアフォーラムでは春光社さんが、電車内ビジョン広告を扱っていました。
会場では広告媒体の細かな金額が掲載された資料を提供。広報に関わる担当であれば、こうした金額を比較検討できる資料が一冊あると便利です。この他にも広告業全体の傾向などを知りたければ広告白書なども参考になります。詳しくは下部リンクを参照ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は作成した動画の利用方法として、ケース別メディア展開方法をお届けいたしました。
今回お邪魔したターゲットメディアフォーラムのように、広告関連の展示会もたくさん開催されています。こうした展示会は基本的に情報収集ウエルカムです。すぐに自社で扱わないにしても、知識として相場や相談先を仕入れておくと、役に立つ時がくるかもしれません。こうした展示会もぜひ参加をおすすめします!
関東交通広告協議会のレポート
http://www.train-media.net/report/1103/report_2011.pdf
広告業に関する主要統計資料(国会図書館)
https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-102517.php
ターゲットメディアフォーラム