UGOKIE Lab.
- 記事一覧
-
ライバルに学べ!動画活用事例まとめ〜化粧品(女性)業界編〜
2015年10月07日
業界別の動画活用事例をまとめてご紹介する「ライバルに学べ!動画活用事例まとめ」シリーズ。今回は女性の化粧品業界編です。肌に直接触れる商品であるだけに、その効果や安全性、正しい使い方など動画を使ったプロモーションはたくさん考えられそうですが、実際はどんな風に使われているのでしょうか。
コンセプトを伝える
商品の成分や特徴を直接的に伝えるのではなく、商品やブランドのコンセプトを映像で表現することで、ブランドや商品のイメージをより明確に提示することができます。
1. コンセプトムービー
企業やブランドのコンセプトを伝えるために用いられるコンセプトムービー。企業紹介や商品の紹介ではなく、企業やブランドの持つ「想い」に重点を置き、消費者に対して発信していきます。
はじめまして、オルビスです。(ORBIS)
2. ドキュメンタリームービー
近年非常に多くなったプロモーション方法です。あからさまに「宣伝(フィクション)」と感じるものより、「リアル」を感じられるドキュメンタリーものの方が消費者の心により強く訴えることができます。
Call Her Name(ポーラ)
株式会社ポーラが化粧品「RED B.A」のブランディングキャンペーンで、普段「お母さん」や「ママ」と呼ばれている女性たちを「名前」で呼んだときに起こるホルモンの変化を検証したこちらの動画。複数の家庭で行われたこの検証映像では、「名前」を呼ぶことで起こるホルモンの変化だけでなく、映像でこそ伝わる女性たちの「表情」の変化がその効果をより直感的に伝えています。
3. 映画
直接商品の宣伝を行うのではなく、劇中の重要なアイテムとして使用したり、その商品のコンセプトを物語として映像に落とし込むプロモーション方法です。人気の役者を起用することでの話題性や、さらにその役者のファン層への商品アプローチを可能とし、ブランド価値の向上と共に新規顧客の獲得も狙うことができます。
Snow Beauty(資生堂)
資生堂が展開する化粧品ブランド「マキアージュ」の新商品「スノービューティーⅡ」の発売を記念して制作された映像作品。「究極の透明美肌」という商品コンセプトを透明感のある映像で表現しています。また、数量限定の商品であるためこういったプロモーションはその特別感をより高めるものとなっているのではないでしょうか。
学びのある情報を提供する
商品紹介をすると同時に、その使い方やストレッチ方法など、消費者にとって価値のある情報とセットで紹介することで、商品に直接興味がなくてもその動画を見るきっかけを与えることができます。
1. 商品紹介
最もオーソドックスな動画活用方法の一つです。商品の特徴や他社製品との比較などをわかりやすく端的に伝える際、効果を発揮するプロモーション方法です。
リッチ美容オイル(資生堂)
2. How To
こちらもオーソドックスな動画活用方法の一つですが、最近では消費者に近い自社の社員やYouTuberを起用した動画が多くなってきています。
メイクアップアーティスト教える敏感肌
3分メークチャレンジ!】資生堂社員がやってみた。(資生堂)
SUGAOメイクスクールTV(ROHTO)
化粧品ブランド「SUGAO」では、YouTuberとのコラボ動画が数回に渡って展開されています。また企業のYouTubeチャンネルだけでなく、YouTuberのチャンネルでも別のコラボ動画を展開しているのが面白いです。
SUGAOナチュラルスクールメイク(美希ぽんチャンネル×SUGAOコラボ)
ナチュラルグラデーションメイク 〜SUGAO〜(SekineRisa×SUGAOコラボ)
専科「小池さんと一緒にボディーケアストレッチ」篇(資生堂)
資生堂のスキンケアブランド「専科」が展開するボディーケアストレッチの映像には、専科の商品は登場しません。こちらはボディーオイルのプロモーションとして公開され、オイルと合わせてストレッチをすることでより美しい体を維持することができるという、消費者にとって何が大切かを強く意識した動画活用方法です。
3. 専門家による解説
専門家の方を起用することで情報の信頼性が増し、商品の効能をより効果的に伝えることができます。
皮膚科医友利新先生が教える、これからはロングUVAに注目!
消費者の声を届ける
消費者にとって一番届きやすいメッセージは、同じ消費者の声でしょう。企業が伝えたいことを消費者を介して伝えることでそのメッセージはより多くの消費者の方々に届けられます。
1. 芸能人インタビュー
美容に最も気を使っている職業といっても過言ではない芸能人たちの生の声を伝えることで、商品の説得力が増すとともに、そのファンにも宣伝することができます。
専科「ボディーオイルエッセンスの魅力」篇(資生堂)
新感触スフレファンデ「SUGAO」驚きの第一印象まとめ(SUGAO)
2. 一般人インタビュー
芸能人を起用した動画との違いは、やはり親近感です。素人の方を起用することで、宣伝という印象を和らげつつも伝えたいことをより伝えやすくしてくれます。
ベアミネラルスターターキット
3. YouTuberによる商品レビュー
ジャンルとしては一般人インタビューに近い活用法ではありますが、こちらはより若い世代に特化したプロモーション方法になります。
新☆HAKUのシミ対策冷却クリーム!!(佐々木あさひ×資生堂コラボ)
まとめ
いかがだったでしょうか。
消費者にとって、化粧品は使ってみるまで自分に本当に合っているのかわからないもの。そういう商品を扱っているからこそ、動画で丁寧に使い方の説明をしたり、使い心地や特徴をできるだけ消費者に近い目線で伝える必要があります。
動画の一番の特徴は、文字や写真とは違い消費者に対して直感的にメッセージを伝えられるところにあります。文章や写真のプロモーションで思ったような効果が得られていないのなら、動画でのプロモーションも考えてみてはいかがでしょうか。