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YouTuberとの上手なコラボ方法とは!?企業でコラボする時に気をつけたいこと
2015年09月10日
YouTuberの時代がやってくる!
YouTuber(ユーチューバー)をご存知でしょうか。YouTuberとは、動画共有サイトYouTubeで自主制作動画をアップし続ける人たちのこと。
YouTubeには、「YouTube パートナープログラム」というアフィリエイトサービスがあり、登録しておけば、アップした動画の再生回数によって広告収入を得ることができます。YouTuberは狭義にはYouTubeからの広告収入で生活する人のことでもあります。
「動画投稿で広告収入? どうせ稼げる額なんて知れたものでしょう?」と思う人もいるかもしれませんが、実態はなかなかあなどれない様子。十万回、百万回規模の再生回数を誇る人気YouTuberもおり、トップクラスともなると年収は億を越えると言われています。テレビタレント以上の人気と収入を誇る人たちも現れているようです。
トップクラスの何名かはすでにテレビ業界に進出。テレビCMに出演するほか、渋谷駅前の巨大看板で広告塔を務めるといった活躍ぶりを見せています。
さて、このようにYouTuberの認知度が高まっているとなれば、自社商品を知ってもらいたい企業が放っておくわけがありません。その流れから、最近は企業とYouTuberがコラボした多彩なコンテンツが現れはじめました。
まるでタレント!? 人気YouTuberが続々登場
YouTuberと呼ばれる人はすでに世界中に存在していますが、ここでは日本で存在感を示しているYouTuberを何名か紹介してみます。
HIKAKIN(ヒカキン)
おそらく現時点で、日本一有名なYouTuber。HikakinTV、HIKAKIN、HikakinGames、など複数のチャンネルを持っており、それぞれの登録者数は240万人、168万人、154万人にのぼります。近頃はテレビや映画などにも出演してマルチに活躍。
はじめしゃちょー
静岡在住の現役大学生YouTuber。「やりたいと思ったことを自由にアップする」ことをモットーに、身体を張った実験動画の数々を制作。企画の切り口とテンポのいい動画編集に定評があります。
マックスむらい
AppBank株式会社の取締役を務める実業家。ゲーム実況動画などをアップして人気YouTuberとなりました。他にも企業だからこその資金力を活かした様々な企画を行っていますが、最近では2,000万の予算を投じ自社で映画を製作中などさらに活躍の幅を広げています。
企業 × YouTuberのコラボレーション事例
企業とYouTuberがどういったコラボを展開しているのか、その実例をご紹介しましょう。
日立「白くまくん」× YouTuber「ABTV NETWORK」
クスッと笑えるアニメーションを数多く投稿しているABTV NETWORKさん。企業とコラボする際にはチャンネルの世界観にうまく商品やサービスの情報を組み込み、エンターテイメントとして楽しめるものに仕上げられています。
Panasonic「愛情サイズ」×YouTuber「劇団スカッシュ」
劇団の活動の場としてYouTubeを活用している劇団スカッシュさん。劇団ならではのストーリー性の高い動画を投稿されていて、最近では「隙間男2」が公開1週間で1500万回再生の記録を達成し話題になりました。企業とのコラボ動画でも、ドラマ仕立てで商品の魅力を時に面白く、時に切なく伝えてくれます。
ネスレ×YouTuber「バイリンガールちか」
アメリカで生活していた経験から、英語の学習動画や英語で日本を発信する動画などを投稿しているバイリンガールちかさん。企業とのコラボ動画でも、持ち味のコミカルさと英語学習のキーワードに商品情報を織り交ぜて見せてくれます。
インターネットは情報に信頼性がない、また、匿名で多数のユーザーが参加できることから情報に対する誹謗中傷なども多く、これまで企業の活用はそこまで活発ではありませんでした。
しかし、ここに来てYouTuberとのコラボレーションが増えてきたのは、インターネットがメディアとしての信頼性を高めつつあること、また、企業としてもそのインパクトを理解しつつあることなど、両者の歩み寄りの状況があります。
YouTuberとの上手なコラボ方法とは……!?
信頼性が高まってきているとはいえ、まだまだYouTuberという言葉も比較的新しく、YouTuberとコラボすることで、どのようなメリット・デメリットがあるかはまだ未知数です。そこで、YouTuberコラボするのであればどのような点に注意すべきかを簡単にまとめてみました。
・YouTubeにあなたの顧客はいるだろうか?
インターネット、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌など、さまざまな媒体に広告を掲載するときには、商品を届けたいターゲットを明確にしておく必要があります。YouTuberはどのような層の人たちに人気があるのでしょうか。まずは情報を届けたい顧客の有無は確かめておきたいところです。
・すでに同じような商品が紹介されてしまっていないか?
すでに特定のジャンルの商品がYouTuberによって紹介されてしまっている場合、二番煎じになってしまうと商品紹介のインパクトが弱まります。紹介するのであれば、商品の見せ方を変えるなど切り口を変えるといいでしょう。
・その商品とYouTuberのマッチングは正しいか?
YouTuberの個性によっても、情報が届くターゲットは違うはずです。YouTuberがどんなジャンルの動画をつくっているのか、そのYouTuberの視聴者層はどこなのか。商品とYouTuberが抱えている視聴者層とのマッチングは必須です。
YouTuberの特徴のひとつに、「タレントほど管理された存在ではない」ことが挙げられます。それだけに、YouTuberがアップする動画はシロウトっぽさが感じられ、ときにウケを狙った眉をひそめたくなるような表現も散見されます。
しかし、そここそがYouTuberの、テレビなどにはないおもしろいところなのです。ブラウン管の向こう側の存在ではなく、視聴者に近い、親しみやすい存在として人気を集めているポイントです。
YouTuberとの組み方に広がりを!
YouTuberとコラボレーションしたい場合、まずは彼らと接触して、コラボの手ごたえを探ってみるといいでしょう。
YouTuberにプロフェッショナルを求めたいならば、多数のYouTuberが所属する株式会社uuumのようなところに依頼するのもひとつの手です。もちろん、個人で活動しているYouTuberに依頼するよりは、コストが高くつく恐れはありますが、ターゲットを意識した動画を制作してくれる可能性が高いでしょう。
また、動画制作を行うプロダクションに依頼をして、自社の社員を使って商品プロモーション動画をつくってみるのも方法のひとつかもしれません。自社内でYouTuberが育てば、これほど有利なことはないでしょう。
もっとも、「ある程度好きにさせるからこそ、おもしろい」というYouTuberの特性だけは忘れずに。たとえば自社の社員を使うにしても、管理し過ぎない接し方が重要だと言えます。